はじめに。
私は写真に関して、全くの素人であり専門的な知識もほぼ皆無であることをお断りしておきます。

原美術館は、東京ガス会長、日本航空会長、帝都高速度交通営団(営団地下鉄)総裁などを歴任した実業家 原邦造氏の邸宅だったものを改装したもので、一軒丸ごとを使った展示が特徴です。
建物全体を使うためか一度の会期は長めな気がしますが、大きな美術館とは違ったアプローチで展示内容も選ばれているようで「メジャーかどうか よりも いいもの」をピックアップしている。と勝手に思っています。
現在の展示はウィリアム エグルストンという写真家のものです。
原美術館の説明によると「色彩の詩人」と形容されていますが、私は、一枚一枚構図にもとても特徴を感じました。
「ウィリアム エグルストンズ ガイド」というテーマの作品(アメリカ南部で撮影されたそうです)には被写体や風景の中に、縦のライン、若しくは横のラインが強く盛り込まれている作品が多く、とても印象的でした。
また今回の展示は「パリ」と「京都」というメインテーマを中心に構成されていますが、特に「京都」では、日本人にはなんてことのない街中の雑踏、商店街などが絶妙な切り取り方によって、作品に昇華されていました。
もちろん「外国人から見た日本」という視点も感じましたが、そこから更に作品の域にまで構図によって引き上げる作風からはものすごいセンスと力が伝わってきました。

原美術館には素敵な中庭があり、CAFEが併設されています。
一通り作品を見たら中庭でコーヒーとケーキを頂いて、それからもう一度展示を見に行くこともできるし、関連グッズや、セレクトされた雑貨なんかを買って帰ることもできる。
建物の敷地面積以上にゆったりとした時間を過ごせる点もここの魅力だと思います。
上野で大勢の人の中で見る大作ももちろん素晴らしいですが、ここでゆっくり作品に触れる時間も結構気に入っています。
William Eggleston






