#025 わらしべ長者


ある時、わたしの自転車のカゴにホットペッパーが入っていました。
クーポン的なものがいっぱい載っているあれです。テイクフリーなあれ。

その頃のわたしは外出する時は基本的に手ぶらだったので
カゴに入れる荷物もなかったし
なんとなく触るのもイヤだったのでそのまま放置しておきました。

そのまま入っている方が不愉快だろう、と思うかもしれないけど
まあそこはとりあえずスルーしてください。


何日か行動を共にしていると
ある日そのホットペッパーがなくなっていました。

代わりにスポーツ新聞が入っていました。


今度はスポーツ新聞との日々が始まりました。
するとある日、そのスポーツ新聞がなくなっていました。

代わりに週刊誌が入っていました。ヤンマガ的なものが。


増えるんじゃないんだね、入れ替わるんだね。
今度はヤンマガとの日々が始まりました。

このままいけば、最終的には広辞苑か何かになるんじゃないか?
わたしはそう淡い期待を持ち始めてしまいました。


そんなある日、雨が降りました。

家を出て、自転車のもとへ近づくと
わたしの自転車は転倒し
雨に打たれぐしゃぐしゃになったヤンマガが
わたしの自転車の周辺に
なんか
なんかもう
ぐしゃーってなってました。


こんなことになるなら乾燥したホットペッパーの段階で処分しておけばよかった。
近隣の住民のみなさん、そしてホリエモン(某元社長似のマンション管理人)、ごめん!
そう心の中で叫びながら、わたしはその場を後にしました。


こうしてわたしのわらしべ物語は幕を閉じました。



そして今、わたしの自転車のカゴには
アイスの箱が入っています!!

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