■先日飛行機に乗ったとき、チェックインが早かった為窓側の席を取り仕事の疲れは夜景を見ながら癒そうと目論んでいた。新千歳空港から羽田空港行きの便はたいていが満席になるドル箱路線だから、隣に人が座らないということはまず無い。まあ、大抵隣に人が座らないことは無いので特に気にはして無かった。
その日はとにかく疲れてたので、搭乗ゲートに早めに並び一刻も早く座席に座ってとにかく寝たかった。予定通り早めに機内に入り、トートバッグ一個の荷物をコンパートメントにしまい席に座った。この飛行時間用に予め買っておいた文庫本を広げ眠気がやってくるのを待つという旅の醍醐味を楽しむ・・・予定だった。
このすてきなプランをあっけなく、強烈なパワーでぶち壊してくれたのがおばちゃんというイキモノ。
ちなみに予め断っておくと、全てのお歳を召した女性を全て「おばちゃん」とは定義しない。おばちゃんとは、
1、何かと集団になり
2、どこかれ構わずうるさくて
3、無駄に強気な構えで
4、我が道を行くイキモノ
全て私が忌み嫌う要素。
このおばちゃんども、ピーチクパーチク騒ぎながらこっちに向かって来る。一瞬嫌な予感がよぎりつつも、通過してくれることを祈った。が、祈り空しく私の隣と前の列全部と後ろの列全部を埋め尽くした。つまり私以外はおばちゃんという一画を形成。はっきり言って死ぬほど最悪な事態だ。
なぜかこのおばちゃんどもは、全員が4個〜5個の手荷物を持ち込んで来た。よくぞここまで通過して来たなと思う程。恐らく手荷物検査やら搭乗ゲートで文句言ったり聞こえないフリして突破したきたんだろうよ。
おばちゃんどもは、この荷物をコンパートメントへ収納すべく通路を完全に塞ぎ、我が家のごとく自分のペースで作業開始。その間、完全に後から来た人達は通行止め。ちょっと後ろを振り向けば、通行を塞がれた人たちの完全にムカついら顔があることに気付かないのだろうか。
これだけでおばちゃんは済まない。ご一行のお仲間おばちゃんと、あーだのこーだのと始まる。やれ漬物は倒して平気かしらだの、これは角が折れるだの、お財布は手元に持った方がいいかしらだのなんだのかんだのetc・・・・
おばちゃん、どーーーでもいいから。
まだ終わらない。
一度しまった荷物をまた降ろしてかばんからゴソゴソ取り出してはお仲間と大騒ぎ。「あ、お父さんに何時に帰るって電話してなかったわ」と携帯で電話しようとするがCAさんに注意されまた大騒ぎ。「まだ飛んで無いじゃない!」とか言い出す始末。おばちゃん、お前が携帯持って騒いでる真後ろ、見て見ろよ。携帯の電源は切れって注意映像が流れてますよ。
まだまだ終わらない。
ようやく席に着いたおばちゃんども。座席ベルトに慣れてないののか、自分の分と隣の分を連結しようとして「壊れてるんじゃないの」と騒ぎ、となりのおばちゃんが「やだ、それ私の差す方よ」と乗っかり、通路を挟んだおばちゃんまでもが参戦し「あら○○さん、何やってんのよ。いやねー!」と突っ込み一同がお笑いという地獄の流れ。お前らドリフか。頼むから近所のヨーカドーの休憩コーナーでやってくれ。
まだまだまだ終わらない。
荷物は安全なコンパートメントかシートの下に入れろと散々ぱら言ってんのに、ひざの上に置いた荷物を握りしめるおばちゃん。当然CAさんに注意されるも、「お財布と保険証が入ってるのよ!盗まれたら大変じゃない。しっかり持ってるから大丈夫よ!」って。
お前の財布とか保険証なんて、とらねーから大丈夫。
騒音に耐えながらようやく飛行機は離陸。機内ではCAさんによるドリンクサービスが始まる時間。予想通りだが、ここでも騒ぐ。そもそも無料サービスのドリンクなのに、味がどうだとか温度が熱いだのと騒ぎCAさんにいちいち絡む。「この緑茶はどこのお茶なの?」とCAに詰問。答えに窮してるCAさんに執拗に尚も絡む。
「最近のスチュワーデス(死語)は、できが悪いわねー。やーねー。」「JALだからじゃないの。だから破綻するのよー」と。
お前に言われたくないし、お前のマナーと体形の方がとっくに破綻している。
こんなやりとりを聞きながらもようやく来た睡魔に体を預けていた時。私の右手に何かが触れる。気のせいかと無視してるとまた何かが触れる。眼を開けるととなりのおばちゃんではないか。何かと思うと、「あなた飲み物何にするの?いらないの?」って起こして来たではないか。全くもって信じられない事態。信じられないという表情をしながらいらないですとジェスチャーで答える私。おばちゃんはおばちゃんで、せっかく無料なのに何も飲まない私が信じられないという表情+発言。
むかつき過ぎて完全に無視。
その後羽田に着くまでの1時間、おばちゃんに睡眠を破壊された私は眠ることもできず、騒音により本を読んでも頭に入らず、じっとふて寝をするしかない。こうなると、私の悪い癖だが沸々と自分の中で怒りモードが始まりドンドンと広がっていく。「産まれてすみません」と思わせるには何て言ったらいいのか、人生の一生のトラウマになるような言葉はなんだろうとかと、はっきり言って人として最悪な事が浮かんでは消え浮かんでは消え。止まらない。とは言えそこは私も大人、これぐらいぐっと我慢できなくてどうする?と自問自答を繰り返しやや平静を取り戻す。が、またバカ笑いが聞こえては、やっぱり一生立ち直れない程の文句を言ってやろう!でもこんなおばちゃん相手に口げんかしても10倍で帰って来るんだろうなとか。いややっぱり、いやいややっぱり・・・・。
羽田に着く頃には完全に疲れた。もはやバカバカしいのでさっさと帰ろうという結論に達した・・・・。
しかしである。
駐機場に飛行機が着きコンパートメントから荷物をとり出す際にだ、通路側にいるおばちゃんたちは我先にと荷物をとり出す。それこそ一人あたり5〜6個の手荷物だから大騒ぎだ。「あら、これ私のかしら、やだー違うじゃないー」など動物園状態。もういいから早く終わってどっか行って欲しいなと思っていた矢先、唯一ひっそり慎ましくと収納されていた私の荷物をとり出し「あら、これ誰のかしら?○○さん、こんなかばん持って来てた?」「何それ、そんなの持って来てないわよー」「やーねー、誰のかしら?」と。
はい、完全にキレた。
もはやそのコンパートメントは自分達の縄張りとしか思ってない、失礼極まりない、かつ自己中心的過ぎる無礼な行為
に限界。
ついに行動の時。
私のかばんを持ってぎゃーぎゃー騒いでるおばちゃんの肩を叩き、振り返ったところで太った手から荷物を取り返し、曇った眼鏡にギリギリ当たるか当たらないくらいの距離で指を差し、この1時間の思いの丈を発してしまった。
「Hey,I will kill you!!」
一瞬にして静寂・・・・
しばし静寂・・・・
突然、目の前に指を差され、しかも英語で、人前で、恐らく「殺す」という意味の言葉を投げ込まれたおばちゃん。
身動き取れず。
その間に、長居は無用とばかりにスタスタとその場を去る私。
直後、背後では我に帰ったおばちゃん達、一斉に騒ぎ出す。「何今の?英語でなにか言ってた!」「大変、あれ殺すって言ってたわよ!」「私、眼鏡に当たったの、当たったのよお!」「やだ大変!」「怖い、怖いわ!」・・・・・・・・。
去り際、おばちゃんに散々絡まれていたCAさんとすれ違ったとき眼が合った。その眼が「Good Job!」と言っていたことは言うまでもない。
改めて言うが、全てのお歳を召した女性を全て「おばちゃん」とは定義しない。ここは誤解して欲しくない!みんなが黒木瞳のような人だったらなんにも問題無い。
将来、もし自分の奥さんになった人がこのおばちゃんのような事をしたとしたら、2秒以内に離婚するだろう。
怒りモードな今週はこの辺で。




