あっと言う間に2009年も終わりになって、今日は今年を振り返ってみようかなと思ってたのだけど、まあ当然ながら大人なんでいろいろな事があって、喜怒哀楽とは良く言ったもんでほんとにもう色々と次々と起こるもんだなと。その度に某アリナミンだったかな、佐藤隆太が「乗り越え・・・」とCMで言ってたセリフを良く言ってた。独り言で。
そんな中で、ちょっと冒頭とは軸がずれるのだけど今年一番印象に残ったのが「東京モーターショー」だったかな。今年は来場者が確か60万人ちょっと前回の半で、開催期間も2週間ちょっとと短くなってたはず。
なんでこんなこと言い出したかと言うと、前回の2007年の時に仕事で関わってたものでその時の事がありありと浮かんできたから。
ということで、実際にモーターショーができるまでってどんな感じなの?ってとこを書いて、華やかな?イベントの舞台裏を少しでも知ってもらおうという今回の趣旨。つまり2007年のモーターショーを思い出したから「2年前」っていうタイトル。あーここまでが長い。あ、あくまでも私の経験にのみ基づくのでね。
モーターショーって毎年10月末〜11月上旬までの開催。私が関わってたのは某高級外車メーカー樣。2007年はまだ好景気だったから各メーカーは潤沢に予算があって、それこそ他社には負けるか!的な気概に溢れてる訳。だいたいは1年前からプロジェクトはスタートする。
まず一番にやること、これ以外だと思うだろうけど開催期間中の幕張メッセ界隈のホテルの予約。これがいきなりの「乗り越え・・・」となる。当時は開催自体が3週間あって、事前の仕込みも含めると大体25泊。メーカーの担当者樣と運営チームの25連泊の部屋を大体15部屋くらい抑える。もうありとあらゆるルートとコネを使いまくってやっと抑える。この時点で約1年前の年末。
次、モーターショーといえばコンパニオン。だいたい20名を雇うんだけど、これも超争奪戦で、メーカーさんのおおよその予算が見えた時点で即オーディション。1次選考で100人〜150人を30名程度まで。その後2次、3次とオーディションを重ねて決定するのがだいたい8ヶ月前くらい。
それからはしばらく運営方法やら予算確定やらを延々と協議しながら大体100ページ以上の運営マニュアルの作成に取り掛かる。
半年前に差しかかると、展示車両も確定してくるのでコンパニオンに対する講習会が始まる。車両についてを学ぶのももちろんだがマナー講習からウォーキングまで。車なんて知りませーんていう娘たちに、「このエンジンはどうこうで、どこそれのコンピューター制御で云々・・・」を仕込むのはそりゃ気が遠くなる作業。こんなことを開催までの半年で何回かに分けて実施。都度面倒。でもだんだんと成長してくんだよねこれが。上から目線だけど。
あと、大変なのは会場控室の確保。控室なんて自動的にあるんじゃないかと思うのが普通だがそうじゃない。解禁になる日程を常に探り、解禁と同時に一気に確保の申請。下手して展示場所と控室が遠いなんて事態になったら大クレーム。幕張メッセの端から端は相当遠い。なので毎日毎日事務局に電話をかける日々。
あとは、会場内にそのメーカーの車を持ってる「オーナー樣」や買ってくれそうな方向けのVIPラウンジ用のケータリングメニューを決めたり、配布するパンフレットが大体20万枚を印刷したり、来場者記念品のおみやげを決めたり車両搬入計画を立てたりなんやらかんやらとやりながら本番を迎えるわけですね。その過程全てにプランする→メーカー樣にプレゼン→ダメだし→再提案→ダメだし→再々提案→やっと決まる、というフロー。一個一個全部このフロー。あんまり毎日怒られてるとね、本当に人間って軸が無くなって壊れてく気がする。
だいたいこの期間中、もう辛くて辛くて1日に2回は辞めたいと思ってた。それだけ毎日問題だらけだった。
朝、会社最寄りの駅に着いて降りるときに向かい側に停まってる下り電車にどれだけ「乗換え」てそのまま帰りたかったことか。どれだけ幸せ行きの電車に見えたことか。でも実際に「乗換え」てしまったら地獄行きの電車なんだけどね。逃げると後で倍辛いからね。しかも自己嫌悪というおまけ付き。こっちの方が厄介であって、仕事の辛さは外的要因だけど自己嫌悪は内的要因だからいつまでも自分に巣くうから。つーことで、こんなときこそ「乗り越え・・・」だ。2010年も辛い事は「乗換え」じゃなく「乗り越え・・・」だ。




