「あんた、あの合格した大学だけど、入学は認めないからね。」
完全に常軌を逸した母の発言である。今も鮮明に覚えている。あの、一切の反論を受け付けないと腹を括った母の表情を。

高校時代、さして成績の良くなかった息子がなんとか試験に合格した地方の大学。確かに第一志望の東京の大学では無いが、この息子にしては充分に褒められる結果だったはず。このご時世、私立の大学に人一人送り出すだけでも大変な中、まして体たらくな息子に対して言うべき発言では決して無い、と当時の私は思った。

「何言ってんの?なんとか合格したのに、行かないとかあり得ないっしょ!」
当然な私の反論。

「ダメよ、あの大学に払うお金は1銭もありません。」
と、頑なな母。

「だったら、受験する時点で受けるな!って言えば良かったじゃん。今合格してんの、そこしか無いんだからさ」
と、当然な意見を主張する私。

「そもそも、本当に受かってんの?間違いじゃないの?どれ、合格通知見せて見なさいよ」
と、あくまで徹底抗戦の構えを見せる母。

「バカじゃないの?これ、見てみろよ!この合格って文字が見えないの?」
と、事実を見せつける私

「あー、見えないわねー。こんなの良く分からないものはいらないわね」
ビリビリ。合格通知を破り捨てた母。その表情は言い様のない達観した表情だった。

絶句した私に、母はこう続ける。
「あんた、これ持って予備校の手続きしてらっしゃい。でもチャンスは一年だけよ。はい、話は終わり」
とエプロンのポケットから出てきたのは封筒に入った予備校の学費50万円だった。

ものすごく、悔しかった。合格したことを祝ってもらえて、大学生になることを祝ってもらえるとばかり思っていた。それなのにこの母は一切喜ぶどころか、なんなら小バカにされた気がした。息子の合格通知を目の前で破り捨てる母親なんて見たことも聞いたことも無かった。


それから1週間後、私は予備校に通い始めた。母の言いなりになったとは思ってなかった。
毎日毎日早朝から予備校に通い続けた。夜も閉館になるまで自習室に篭って英単語をひたすら覚えた。
授業の無い土曜日も予備校に行った。朝から、晩まで。
ゴールデンウィーク、夏休み、現役で大学に行った同級生が帰省してきて同窓会をやるという。全て断って勉強した。
ありとあらゆる模擬試験を受けた。
それこそ、周りの人に真剣に心配された。母以外に。


二度目の大学受験。去年の屈辱とこの一年全てを勉強に注いだ意地と母への反抗から、希望の東京の大学だけに絞った。


結果、手にした合格通知を母に見せつけた。全てはこの瞬間の為だったと言っても過言じゃない。手放しで、笑顔で喜ぶんじゃないかと思った母は、
「ふーん、合格したんだ、良かったじゃない。」
それだけかよ!おい、この一年やって来てそれだけかよ?もっと喜べよ!
そのまま私の言葉も聞かずに母は出かけて行った。

完全に納得のいかない私を父が書斎に呼んだ・・・。
「お前、去年母さんがなんであんな事したか知ってるか?母さんはな、去年賭けに出たんだ。高校の時のお前のだらしない姿を見て、このままじゃいけないんだってずっと心配してた。あんな中途半端だったお前が、たまたま合格した第一希望でも無い地方の大学に行くことがお前の為にならないって思って合格通知を破ったんだ。お前は小さい頃から、東京に行くって言ってたじゃないか。それを、簡単に諦めさせたく無かったんだ。だからあんな、まあ荒業だがな賭けに出たんだよ。そりゃ、一年予備校に行けばお前が希望の大学に合格して、東京に出る事が出来るなんて保証は無いさ。そりゃあこの一年の母さんの心配は言葉じゃ言い表せないよ。だけど、お前は目標を達成して今年合格できた。つまり母さんは賭けに勝ったんだ。そして、誰よりも喜んでるよ。大学に合格したってことじゃなくて、お前が目標をしっかり見据えて頑張ることが出来たってことにな。」

「あとな、母親ってのは、特に息子の場合自分の元から巣立っていくということは、もう戻って来ないんだっていう覚悟で送り出すんだ。だからせめて、息子を失う代わりに、うちの息子は○○大学に入って東京にいるっていう自慢できる材料を残してあげなくちゃな。それが無かったらかわいそうだろ。まあ、いずれにしても母さんの作戦勝ちだな!母は強しってな」

言葉が無かった。


という、最後の父親みたいなセリフをいつか渋く決めてみたいぜ!という妄想な今週号でした。いやー、普段寡黙な父親が、最後に静かに締める!かっこいいわー。ちょっと出来の悪い息子と、肝っ玉の座ったように見せかけて実は臆病な妻が必要です。
ちなみに、このシチュエーションが一番似合う父親イメージは寺尾聰をおいて他にはいない。ちなみに母は余貴美子で決まりだ!

寺尾.jpg


余.jpg

「うちの犬に子供が3匹産まれたんだよ。今度の週末にでも見に来ない?」
ある日友人夫妻から電話をもらった。次の週末は予定が入ってなかったこともあって、この友人宅を訪ねることにした。ちょうど友人夫妻が新しく購入した中目黒の新居にもまだ行ったことが無かったし、ちょうどいい機会だった。

あくる土曜日、妻と一人娘を連れて中目黒へ。娘にはどこに行くのか、何をしに行くのかはナイショにしておいた。恐らく産まれたばかりの子犬を見た時は喜ぶことだろうと妻と計画した。ちょっとしたサプライズ。

友人宅は、中目黒駅前にそびえるタワーマンション。円形の形状は特徴的で一際目立つ建物である。この立地でこの高さなら東京中が一望できるだろう。しかしいったいいくらするんだか・・・。さすが歯科医だなとただただ感心。

玄関を開けると、友人の奥さんと子犬達の父であるラブラドールレトリバーが出迎えてくれた。挨拶を交わしリビングへ移動すると、さすがタワーマンションな景観だ。東向きのリビングなので、レインボーブリッジからお台場がキレイに見えている。横を見ると妻の目が完全にうっとりしてる・・・。これは後々ねだられるな、とちょっとした覚悟を決めつつ友人とここ最近の無沙汰を詫びつつ手土産である焼酎を渡す。彼は無類の焼酎好きだ。ここでワイン好きじゃないところがまた好感を持てるヤツ。

娘は人見知りの気がちょっとあり、まだ妻の後ろに隠れている。友人が盛んに娘にちょっかいを出してるが、照れてるんだろう。妻の脚にしがみついたまま。
しばし、僕たちは最近の仕事について報告しあう。妻達はやれヨガだのエステだのといった話に夢中である。

さて、本題である子犬拝見!ということで隣の部屋に移動するとお母さんゲージの中でお母さんのおっぱいを夢中で吸ってる3匹のラブの子犬達。どの子もきれいな黒の毛並みである。お母さんはやや我々に警戒そうな表情を見せたがすぐにまたおだやかな母の目に戻った。犬も人間も同じだね。
すると、これまで妻から離れなかった娘が一目散のゲージに駆け寄る!
「ママー、これ赤ちゃん?犬の赤ちゃんなのー?」「おめめが開いてないの?なんでー?」と、一気に子犬に夢中だ。お前さ、さっきまでの人見知りはどうなってるわけ?と思いつつ妻と小さくガッツポーズ。作戦通りだね。

しばらくして、ゲージにかぶりついてた娘が突然何か言った。「なに?今なんて言ったの?」ちょっと聞き取れなかった僕は娘に聞き返すと、「この子、ボブだね」と3匹の中の1匹を指さして言った。どうやらこの1匹がお気に入りのようだ。僕には残念ながらどれも同じにしか見えないんだけど、子供には分かるんだろう。もうそれからはずっと「ねえボブ」と話しかけている娘。僕たちにも何でボブなのか分からないが、娘とその1匹の会話の中ではボブなんだろう。

「実はさ・・・」と友人が口を開く。
「実はさ、今日はこの子犬達の里親になって欲しくて呼んだだよ。うちもさ、全部で5匹っていうのはちょっとな」
「どうだろうか、娘さんもこのオスの子とすっかり仲良くなったみたいだし、、さ。ほら、名前もボブだっけ(笑)、決まったみたいだし。」

うーん、、、そう来るか。どうする?と妻に聞くとまんざらでも無いご様子。「ほほー、そうですか」と悩んでいると、子犬に夢中だった娘が突然振り返り「パパ、ボブはね私の弟なの。一緒に帰る」と今まで見たこと無い表情で訴えてくるじゃないか。おいおいもうすっかりお姉ちゃんの顔だな。

ということで、その日からボブは我が家の一員となった。ボブは我が家にただ増えた家族だけじゃなく、いろんな効果をもたらしてくれた。
まず、人見知りの甘えん坊だった娘がすっかり大人になってしまった(笑)。一緒に散歩に行く公園では、初めて会う人とも元気に挨拶できるようになった。
また、いままで水が怖くてお風呂嫌いだった娘がボブをお風呂に入れるようになり水嫌いが治った。ボブは水を怖がらなかった。まして海なんか怖くて全く入れない娘も、ボブが一目散に砂浜を走り抜け海に飛び込んでいくものだから次第に一緒に入るようになってるし。

まあ僕にとっての誤算は、朝一で散歩に連れて行けとばかりに起こしに来ることか。おかげですっかり朝寝坊も解消。今まで文句を言ってた妻が仕向けたんじゃないの?ってね。

なんにせよ、ボブが我が家にもたらしてくれたことにとても感謝しているのです。
なあ、ボブ。これからも我が家を頼むよ!


DSCN1633.JPG.jpeg

という妄想な今週号でした。
妻、娘、ボブ、中目黒のタワーマンション。欲しいものをまとめたらこうなりました。
あー楽しい。

<7章 ついに再会! 2004年8月>

元カノ改め銀河系改めチャレンジャーとの事前会議を成功裏に終え、お盆休みにいざ主戦場である茨城に乗り込んだワタシ。当初の日程を一日繰り上げ茨城入り。家族には高校の友達の会う予定が入ったからというもっともらしい理由を付け細かい準備は完了。
チャレンジャーとの事前調整により、常磐線特急電車で水戸駅に降りそこにチャレンジャーが迎えに来てくれて、そのまま首脳会議に突入することになっている。上野駅を出発した特急スーパーひたちの車内、水戸駅までの1時間でこれまでの状況を再度おさらいし首脳会議に備える。
<ポイント>
・結婚式を迎えるにあたってこの事を隠していくことの再確認
・結婚式当日をどうやり過ごすか
・なぜ チャレンジャー>私の構図なのかを確認

水戸駅の改札を出ると、そこには4年振のチャレンジャーの姿。さすがに顔は忘れていなかったことにまずは一安心。相変わらずのお姿に遠くからでも気付く。万が一そこにいるのに気付かないなんて失態を犯して逆転した立場が更に悪化するようでは首脳会議の先行きがさらに怪しくなる。ということでまずは私、合格。

※ちなみにチャレンジャーは知念理奈(懐かしい)とELTを足して2で割ったような容姿。いや、そのまま知念。

知:「やあ久しぶりじゃないか!」
私:「おお久しぶり。迎えに来てもらってわりいね」
知:「いやいや、全然いいよ。元気にしてた?」
私:「おかげさまで元気にしてるよ。そっちは?」
知:「元気にしてますよ」
知:「立ち話もなんだから、とりあえず行こうか?」

なんていきなり会話の主導権は取られながらもお決まりの挨拶を交わし、知念の車にて移動。長時間の会議を暗示するかのように戦場はガストに決定。車中ではさすがに高校生とは違い大人になった我々は、いきなり本題に入るという暴挙には出ず「今日は暑いね〜」「東京も暑いの?」なんて話をしながら移動すること15分、会議場ガストへ到着。

この時点での私は、この後店に入ってからの会議の内容やフローをイメージしていた。改札で会ってからここまではなんとなく内容には触れないまま来ていたということにも油断をしていた。そもそも今日の趣旨は、来る姉の結婚式に向けた作成会議である。

と、思っていたのは私だけだったみたいだと自分の甘さに気付かされるとはこの時点では思いもしなかった。知念の中では、どうやら、主題はそうじゃなかったのである・・・。

知念=強 私=弱 をまざまざと思い知らされることになるとは。


<8章 いざ首脳会議 2004年8月>
弱:「ていうかさ、本当に今回はびっくりしたよね。ほとんどギャグじゃない?」
強:「まあ確かにね。こんなことってあるんだね。」
弱:「こんな話、ドラマでもないぜ!」
強:「ほんとだよねー。」

強:「ていうか、一個聞きたいことがあるんだけどいい?」
弱:「何?」
強:「なんで付き合ったの?」
弱:「さあ、やっぱり同じ職場だったからなんじゃないの?良く分かんないよ」
強:「は、良く分かんないってどういうこと?」
弱:「いや、そんな言われても分からんものは分からんよ」
強:「何その適当な答えは?」
弱:「適当って、、、そんなの当事者じゃないと分かんないでしょ?」
強:「あんた、誰の話してんの?」
弱:「は?誰って、姉達のことでしょうよ」
強:「・・・・・・・鈍いねー」
弱:「え、何が?」
強:「だから、あんたは鈍いって言ってんのよ」
弱:「ごめん、言ってる意味が分からないんだけど」
強:「私は、昔の私たちの話をしてるんだけど!」
弱:「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・?」
強:「だから、なんで私と付き合ったのかっていう話?」

しばし沈黙。

弱:「え、俺達の昔のことを言ってる?」
強:「そう!だからそう言ってるじゃない」
弱:「ていうか、なんで話が俺達の事にすり替わってんだよ」
強:「ずっと聞いてみたかったんだけど、分かれてから会う事も無かったし。いい機会じゃない?」
弱:「いやいや、なんで?」
強:「じゃあ言わせていただきまけど、あの付き合い方はなんだったの?」
弱:「・・・・・・・」
強:「付き合ったのはいいけど、連絡はマメじゃないし・・・」」
弱:「・・・・・・・」
強:「全然会ってくれないしさ、会っても時間短いし」
弱:「・・・・・・・」
強:「やれ、バイクだの友達と約束だのって全然だったじゃない?」
弱:「・・・・・・・」
強:「しまいには、東京の大学に行くからって勝手に決めたね、君は。」
弱:「・・・・・・・」
強:「はてはてこの人はどういうつもりだったのかなーってね」
弱:「・・・・・・・」


強:「なんてね」
弱:「??????」
強:「おお、黙り込んでしまって可愛そうに!(笑)」
弱:「え?」
強:「そんなにいじめるつもりは無かったんだけどさ」
強:「ほらさ、これからは親戚としてずーーーーーっとお付き合いしていく訳だし、」
強:「なんか昔のしこりを残したままっていうのも嫌じゃない?」
弱:「ま、まあそうだけど・・・」
強:「だから、敢えて今日は言いたい事全部言って、すっきりしようかなーってね(笑)」
強:「これでさ、私はすっきりとした気持ちで、あなたの親戚になれるわよ!」
強:「ちなみに、関係論としては、私はあんたの兄弟だからね!」
強:「覚悟しなさい(笑)」
強:「大丈夫よ、結婚式は上手く初対面を演じるから安心しなよ!」

完全なる敗北であり、女は強く男は弱く、女は賢く男は愚かであることをまざまざと見せつけられた首脳会談。いや、もはや首脳会談ではなかった。全く土俵違いである。

知念ペースで首脳会議を終え、自宅近くまで送ってもらった。車から降り知念の車は発進していった。ところが、数メートル先で止まった知念。ウィンドウを開け、何か言いたげでな知念。ちょっと離れた距離で細かい表情は分からない。そして大声で
強:「それとおー、」
弱:「何い?」
強:「*******!」
弱:「聞こえないー!」
強:「私もー、来年結婚するんだー!」 「じゃあ、結婚式でねー!バイバイー!」

そのまま走り去る知念車。

一番言いたかったのはそれじゃん!不思議と一人で笑いが止まらなかった。

<最終章 その日のあとに・・・>
数ヶ月後、姉の結婚式で再び会った彼女は見事なまでに初対面を演じきり、また家の親戚一同にも完璧な対応をし大いに株を上げていた。周辺のおじさん連中からは、お前はあの妹さんと結婚した方がいいじゃないのか?と言われる始末。心の中では苦笑いの連続である。
結婚式自体もとても良い式で、姉の幸せそうな姿は印象的だった。

無事にその日を終えた後はまたしばらくは平穏な日々を過ごしていた私は、母から彼女の結婚式の話を聞いた。とても良い式だったとの事。すかさずあんたはいつなの?とついでに差し込んでくる母はさすがである。

結局、結婚式後は特に連絡を取る事もなく、たまに母経由で子供が2人になったことなんかを聞いては、なるほどねーと意味も無い感心をしている。そしてその後は一度も会ってない。まあ元気にお母ちゃんやってることでしょう。

いつの日か、そりゃ親戚だから会う日が来るんだろうけど、その時は対等な立場になれてるように次の「その日」に備えてがんばっていかないといけないな。
向こうの子が2人なら、こっちは3人じゃ!(子の数で競うな)

波乱を呼んだ姉の結婚は正直迷惑な話だったけど、その分楽しかったかもな。今だから言えるんだけど。


さあ、こっちもぼちぼち始動するかね。
永遠に負けられないライバルとの戦いに備えて。

ー完ー

■焼けぼっくいに火がつく
意味:一度切れた関係が、再び元の関係に戻りやすいこと
使い方:かつて交際していた二人が同窓会で再会すると、焼けぼっくいには火がつきやすくなる
注意:「焼けぼっくり」ではなく「焼けぼっくい」

第3話 焼けぼっくいに火をつけるな!

<5章 作戦会議な夜 電話連絡編 2004年8月>
プルル、プルル、、ガチャ
銀:「はい、もしもしー?」
私:「・・・・・・・あ、」
私:「し、しばらく、俺。分かる?」
銀:「分かるよ。そろそろ電話かかって来るんじゃないかと思ってたから」
私:「てことは、なんで電話したかは分かってるってこと?」
銀:「あれでしょ?ウチのおにいとそっちのお姉さんの事でしょ」
私:「まあ、そうだね。やっぱり俺の姉ちゃんだって気付いた?」
銀:「ふっ、当たり前でしょ。」
私:「いつ気付いた?」
銀:「うちのおにいがご挨拶に行った時にお酒飲んで、私が車で迎えに行ったのよ」

やっばー、いきなりウチの家族とニアミス事件発生中!

私:「で、で、その時って車で家の前まで行っただけ?」
銀:「中にお邪魔して、ご挨拶したのよー」
私:「・・・・・・・・・」
銀:「ていうか、あれでしょ?私たちの事が知られてるかどうかが気になってるんでしょ?」
私:「まあ、つまりそういうこと。で、実際のところどうなの?そのことって話したの?」
銀:「話す訳ないじゃーん(笑)!!!そんなことしないよ!」
私:「さすが、分かっていらっしゃる」
銀:「でもでも、私、高校の時あんたの家でおばあさまとはお会いしてるじゃない?」
私:「そうだっけ?」
銀:「だから、この間こっそりおばあさまに、私の事覚えてます?って聞いちゃった。ふふふ」

でた!新たなキーマン。ウチのばあちゃん!ていうかこいつ、どんなチャレンジャーやねん!!

私:「おいおい、どんなチャレンジしてんだよ!やべーっしょ」
チャ:「なんとなくイタズラ心で。。。甘噛み程度よ」
私:「で、甘噛まれたウチのばあちゃん何て言ってた?」
チャ:「なんか覚えてなかったみたい。まあ、大丈夫よ。その後適当に濁しといたから」

ばあちゃん、ナーイス!!昔から我が家の身仏ことばあさま。細かい事を気にしないその性格、大好きだぜ!

チャ:「まあ、電話で話すのもなんだからさ。あれでしょ夏休みに帰って来るんでしょ?」
私:「うん、お盆の頃には帰るよ。そもそも電話したのもその時会おうよって言うつもりだったからね」
チャ:「分かった、帰ってくるとき連絡してね。」
私:「了解。じゃあまた」


電話会議終了。
分かった事その1:チャレンジャーは話してないので、まだバレてない。
分かった事その2:チャレンジャーと事前に会談をセッティングすることが出来た。
分かった事その3:なぜか力関係が昔と逆転 昔→俺>チャレンジャー  今→俺<チャレンジャー 

<6章 やっぱり味方を作っておこう 一番上の姉への入電  2004年8月>
ちゃくちゃくと「その日」に備えて裏工作を進める私。ここまでのところ万事うまく進んでいる。姉の結婚ごときでこんなに労力を使う事なんてないだろ普通。
とは言え、この先どんな壁が立ちはだかるか分からない。そこで決断、身内にこの事実を突きつけ仲間に引き込もう。やばい事態が起こったときに、一人で立ち回るよりもチームプレーで行きたいし。
という事で、白羽の矢を立てたのが一番上の姉。私が上京した最初の年に一緒に住んでいたのがこの人。大学受験の時は当時付き合っていたこの姉の旦那に勉強を教えてもらった事もある。そういった意味では一番私の味方になり得る人。つまりこの一番上の姉夫婦をこっちに引き込む事を決めた。

<※注意>この姉もなかなかで、一緒に住んでいたときに結婚を決めたのだが、ある日リビングに「結婚することにしました。つきましてはここにそのまま住むから、あんたは自分の家を探してね。」という置き手紙を残した人物である。なんというかフリーダムな人物。

私:「あ、お久しぶりです。」
フ:「あー、あんた元気にしてんの?」
私:「まあ、ぼちぼちですかね。」
私:「ていうか、姉ちゃんの結婚の話だけどさ、びっくりだよね。いつから知ってたの?」
フ:「あーあれね、半年前くらいには聞いてたよ。実はね。」
私:「まじっすか?じゃあ相手の方の事も知ってたってことだよね?」
フ:「旦那さんのことは1年前から聞いてたよ。私だけだけどね。」

なんと、、、この騒動は1年前からすでに起こっていたんか・・・。ていうか兄弟なんだから言えよ!

私:「あのさ、その件でお話があるんですがよろしいでしょうか?」
フ:「何よ?」
私:「これ、相当な秘密事項だよ。いい?口外しないって約束して頂けます?」
フ:「分かったから、早く言いなさい」
私:「あの、旦那さんになる人にさ妹さんがいるらしいじゃん!俺と同じ歳の、、、」
フ:「ああ、いるねー。それが?」
私:「・・・・・・・・・・・・・」
フ:「でっ?」
私:「昔、その妹と付き合って、、ました!」
フ:「はあああああああ?」
私:「なので、ムカシ、ワタシ、イモウトト、ツキアッテマシタ!」
フ:「・・・・・・・・・・・・・」
しばし絶句。

フ:「あんた、それが本当なら大変じゃない!誰かに話した?」
私:「めっそうもございません。言える訳がございません。」
フ:「どうするつもり?」
私:「ですので、隠し通すことを決意しているのですが、、、」
フ:「あんた、口が裂けてもこのことを家族に言うんじゃないわよ。」
フ:「これ、全力で協力するから、下手打つんじゃないわよ!」

味方ゲット。協力な参謀を得て、私の秘密工作はまた一歩盤石になるのであった。

次週 ウソのような本当の話 第4話「作戦会議な夜 @茨城編!」へ続く

第2話 「その日の前に」

<3章 今さら引き返せない 2004年7月〜>
母ことテロリストからの入電により、突如窮地に立たされた私。誰にも知られてはいけないという壮大なミッションを勝手に背負い込むことになりつつも、ただいつか来る結婚式というその日に備えていた。

ご挨拶って言われてもどうしようかなーなんて当日の事ばかり考えていた。ていうか、あの娘はどんな感じで挨拶するつもりだろう、、か、、、ん!!!とっても基本的な事を忘れていた!私が貝の如く口を閉ざし、隠してればいいだけじゃない!あの娘がこの事実を自分の家族に話してしまえばそれでこのミッションは失敗ではないか!しかも、テロリストから妹の話された時に「へ〜、そうなんだ」的に素っとぼけた回答をし、さらにテロリストからの「知ってたりしない?」って聞かれた私は「知らない」と断言している。

あの娘、割と自由奔放な銀河系女子だったからお構いなしにバンバン言っちゃってんじゃないか?なんならあんな事やらこんな事まで・・・。不安である。

事態は既に急変し、過去の付き合っていたという事実を隠すだけではなく、私の恋愛事情やらなんやらまでもが親類に晒されるのではないかという危険まではらんできている。高校生なんてろくな事をしていないだけに、非常に危険である。

ここで可及的速やかに実行すべきミッションを決定。
☆その1:銀河系と口裏を合わせる。というか、口を塞ぐ。
☆その2:そもそも、まだバレてないか確かめる。

この時すでに7月下旬。もうすぐお盆がやって来て、実家に帰れば当然この話になる。それまでにこの2つのミッションをクリアせねばとてもじゃないが恐ろしくて実家になんていられない。

俺が何をした!と文句を言いたい気持ちぐっと飲み込み、活動開始な初夏。

もう今さら引き返せないのである。

<4章 笑っていいとも的、あの娘を捕まえろ! 2004年8月>
銀河系の口を塞ぐというミッションをコンプリートする為にまずは連絡を取りアポイントを取らなくてはならない。しかし携帯電話に銀河系の電話番号は既にない。ということは何とか友達の輪を駆使して銀河系にたどり着く以外は無い。銀河系は地元に在住なのでまずは地元の線からあたるという事は分かった。

考えてー、イメージしてー、思い出してー。

銀河系→同じ高校にいた同じ中学の友達→その友達のバンド仲間→バンド仲間の友達な同じ高校のヤツ→私。
完成!友達の輪。驚異の5段活用。元カノに遭遇する為にこんなに経由せざるを得ないことは微妙に不本意ではあるが、今はそんなおセンチな事を言っている場合ではない。そうこうしている間にいつ話が広がるか分からない。

とにかく、一人一人連絡先を繋いでいき、「なんであいつの連絡先が必要なの?」と聞かれる度にウソを重ねたり、まだ途中なアナタとの無駄な長電話に付き合い、高校の時の武勇伝なんぞ今はどうでもいいんじゃ!という気持ちをぐっと飲み込み、バンドメンバーが突然辞めたという愚痴に付き合い、あらゆる苦難を乗り越え、時間を使い、電話代を使い、、、
ついにキターーーーーー。銀河系の最新電話番号ゲットである。この達成感、尋常ではなかった。なんなら付き合う時よりうれしかった可能性大。人類皆友達説有力。下手な鉄砲、数打ちゃ銀河系に当たる。

プルル、プルル、、ガチャ
銀:「はい、もしもしー?」
私:「・・・・・・・あ、」


次週 ウソのような本当の話 第3話「焼けぼっくいに火をつけるな!」へ続く

第1話「誰も知ってはいけない」


私はかつての彼女と現在親戚関係にある。関係的には義理の姉。つまり私の姉と付き合ってた彼女の兄が結婚した。しかも、それぞれは全く別のタイミングで、全く別々に出会っている。こんなことが起こるのかと今でも不思議で仕方ない。

<1章 俺の方が先だ!の1996年4月>
高校生の時に私はとある酒屋でバイトをしておりました。そこは街では割と大きめな酒屋で、ビールとかをケースで売ってるような今でいうカクヤスみたいなお店でした。そこは地元の奥樣たちがパートで働いてるくらいで、歳の近い人はいません。

ある日いつも通り出勤すると、おお、なんとその店には似つかわしくない女子高校生が事務所にいるではないですか。制服を見る限り隣の高校生。そこからは、同じ歳と判明→仲良くなる→シフトを合わせる→メールする(当時はPHS)→気になる→付き合う。なんて絵に描いたような高校生ラブでしょう。

その後私は大学進学の為上京、彼女は地元で就職ということでお別れすることに。これまた絵に描いたような高校生破局。それからは特に連絡を取ることも会うこともなく時は流れて行きます。段々に頭から消えかけていった訳です。


この時点では数年後の事件は知る由もないが、あの兄弟と出会ったのは私の方が先なのである。


・・・母からの電話が来るまでは。

<2章 静寂を破る、母からの入電 2004年6月>
社会人1年目だった私は、めずらしい母から入電に違和感を感じながら携帯を取りました。

母:「あんた、何してんの?」
私:「友達と飯食べてるけど」
母:「お姉ちゃんが結婚するわよ」
私:「まじっすか?ていうか付き合ってる人いたの?」
母:「知らないわよ!いきなり連れて来て結婚するって言うのよ」
私:「おお、なんと!でどうなるの」
母:「止めても無駄だからいいんじゃないってことになったよ」

私:「で、相手はどちらさん?」
母:「同じ市役所に勤めてる山田さん(仮名)っていう方」「駅の向こうの割烹料理屋のお隣のお家よ」
私(心の声):「ん、確かあの娘と同じ名字だな。家も近い。いやいやいやいや、あの辺りは同じ名字の家がたくさんあったはずだからな」
母:「3人兄弟の長男なんですって」
私(心の声):「ん、、確かあいつ、お兄ちゃんが二人いるって言ってたな。いやいやいや、そんな家庭はいっぱいあるっしょ」
母:「そうそう、お祖父様が消防署の署長さんもなさってたみたいでー」
私(心の声):「ん、、、確かあいつ、おじいさんが今は退役して消防団やってるって言ってたな。いやいや、消防団は大事でしょ!団っていうくらいだから他にもいっぱいいるだろ、団員が」
母:「あなたと同じ歳の妹さんがいるらしいけど」
私(心の声):「ん、、、確かあいつ、俺と同じ歳・・・ってそんなこと確認するまでもないな。いや、そんな出来過ぎな話なんかあるわけない」
母:「○○子ちゃんって知ってる?」

はい決定。起こった、ドラマのような奇跡が私に。もうどこにも否定できる材料がない。喜ぶ母の発する言葉は、一つまた一つと私の逃げ道を潰していく。恐るべし無知ゆえのテロリズム。無知は罪。この母テロリストにつき。

テロ:「11月に結婚式だからね」
私:「俺、出席?」
テロ:「あたりまえです」
私:「どうしても?」
テロ:「向こうのご家族にご挨拶してもらうからね」

私はこの結婚する姉とは残念ながら疎遠。むしろ結構仲悪い。その憎き弟が、かつて妹と付き合ってたなんて知ったらそれこそそれを理由に結婚をやめるって言い出しかねない。幸い母の話を聞く限りこの事実は知られていない模様。当の本人達もしらない。私はこの事実隠すことにした。このことは、、誰も知ってはいけないのである。


次回、ウソのような本当の話 第2話「その日の前に」へ続く。

今週もハヤカワRです。どうぞよろしくおねがいします。

10年一昔とは良くいったもんで、そういや田舎から上京してきてはや10年
上京してきたのはちょうど西暦2000年。2000年の3月25日。忘れないですねー。

もとから東京願望はとてもとても強かったから、浪人はしたけれども大学受験に必死に取り組み無事合格したときの喜びは忘れられないですね。もちろん東京に出て行くっていう要素、大学生活の期待がメインなのだけども裏の心理としては実家からの脱出、家族から干渉されることからの逃亡っていうのもあったのは確かですね。
だからこそ、東京に行けば

それまではテレビで見てた街、雑誌を見て必死に通販してた服屋、聞いたことのある地名、有名企業の本社ビルとかを見て、いちいち感動してた18歳。典型的なお上りさん。でもどうお上りさんに思われないように気取ってた私は、それなりに頑張ってたんじゃないかなー。

<10年前に来た時の「東京感」な場所>
■東急田園都市線(当時は東急二子玉川線)
東京で暮らしてることをなぜか感じさせる一番の要素。最初に住んだ三軒茶屋のホームは今でも自分の中の「東京感」の源かも。
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■R246
東京に来てから愛車であるヤマハSRというバイクと共に、住んでいた三軒茶屋から渋谷までそれこそ何百往復したことか。特に渋谷に向かい山手通りを超えた先のトンネルを抜けて渋谷に到達する瞬間に、なんとも言えないワクワク感があったね。自分の中で一番の「東京感」な道路。だんだん渋谷まで何分で行けるかなんて事もトライしてた。これは危ないからもうやらない。
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■お台場
これはベタですね。レインボーブリッジをバイクで疾走してフジテレビが見えて来たあたりでテンション沸騰してたかも(笑)。東京に来て、東京出身のバリバリ東京人なお嬢様と奇跡のようにお付き合いしてた時に、その方をお台場に連れて行くという暴挙を敢行したことも。「ドナテローズのアイスが食べた〜い!」・・・・「何それ?」って感じ。怖い者知らずかただのアホか。若さは恐ろしい。しかもゆりかもめの最終電車を逃してひどい目に遭ったのもそのとき。一番分かりやすい「東京感」。
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■駒澤公園
大学がお隣ということもあり、しょっちゅう遊んでた。平日の真っ昼間にプラプラしてていいという猛烈な自由の象徴。新歓コンパ兼花見で急性アル中になったのもここ。もっとしっかり授業受けろよと当時の自分にはすごく言いたいが、大学生っていうのはほんとどうしようもない。でも自由ってこういうもんだとも思い、将来なんでもできるんだ!って、何がやりたいのかを考えずにいた時期。青臭っ。
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さあ10年経って、「暮らし続けた」東京はどうか?正直10年も住むと「今東京に住んでいる」ということ自体はいちいち実感してないし、地下鉄乗ってもR246走ってもお台場見ても駒澤公園を見ても正直「東京感」は無いし、いちいち感動も無い。ただ、それは慣れただけという事じゃなくて、自分の拠点が東京であるという事実が確立されて来たんじゃないかな。暮らせば暮らすほどこんな便利な街は無いんじゃないか、と感じる10年目。いいんじゃない、このまましばらくお世話になりますよ!


ただの回顧録感は否めない。
大阪ア・ラ・モードの東京版みたいな感じも否めない。
そして今週号の締め切りに遅れている感は完全に否めない。

どうもハヤカワRです。

先週は、「勝利とは?」というテーマのもとに自分の中にある心理的な意味合いの話にしたけど、つまりはインサイトな話だから形の無い事ですね。自分がこうなりたいとか、抱えてる問題だとか、ジレンマ的な事とか。そんな事を受けて、今週は少し具体的な側面についてを考えてみようかと。自分にとっての「勝利とは?」を考えながらも、リアルな1年後の自分を真剣洗い出すことに。「抽象的」→「具体的」ということですよ。

■1年後の私
29歳11ヶ月。バリバリのアラサーですね。アラサーのピークもいいところ。
「20歳過ぎたら30歳なんてあっという間だぞ!」というコメントが一番似合うナイスガイ。
「30歳になると一味違うな」というお言葉を頂戴する予定。

■仕事
よっぽどの事が無ければ、広告代理店の営業をしてるはず。今出向しているクライアント先から戻っているかどうかは微妙な時期。ただ、これまでの代理店人生から違う業界に行ってみたくなってるインサイトもちらほらあるから、一念発起して転職を真剣に考えてる可能性も否めない。もしくは代理店マンとして最後に電通か?とか。山は極めないとね。

■車
今の愛車であるカッコいいアストロには非常に満足しているが、ちょうど長かったローンが終わる時期だから乗換えしたいな。欲しい車、いっぱいあるなー。

・欲しい車その1:ダッジラムトラック

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ああ、なんてカッコいいのでしょ。この押し出しの強い顔。これにもちろんモトクロスバイク積んで走ったらアメリカンマッスルそのものでしょ。長年憧れてる君は、いつ私の車庫に収まるのでしょう。真剣に買いたい!

・欲しい車その2:ハマー

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最近久しぶりに雑誌見たら、えらく安くなってんね!私がハマーに近づいたというより、ハマーの方が勝手にこっちにグングン近づいて来てるのを肌で感じる。「車は何に乗ってんの?」「ハマーです」「え、ハマー?まじで?」という問答してみたい。もうここまで分かりやすい道楽車もないでしょ。同時にバカじゃないの?という褒め言葉も多数お寄せいただけること間違い無し。

・欲しい車その3:Zのオープンカー

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ヨコシマ間全開!お前、何を企んでる?と言われる感全開。いいですね。車に負けない色気をゲットする必要有り。とりあえず靴下禁止です。

■ご結婚
今年方々で言い放ってますが、今年の目標である電撃婚を達成!(ご注意:相手を探すところから含めた電撃婚です)さすがに挙式は間に合わないが結納までは終えている算段。挙式はいつにする〜?とかやってるはず。そして今良く流れているセクシイのCMが自分の事のように感じているんじゃなかろうか。

※ゼクシイのCMで一番記憶にあるのは、やっぱり加藤ローサのやつだなー。

と、まあここまで一部気持悪いのも含めて1年後の自分考察をしたけれども、ポイントは目標はどんどん表に出して行こう!ってこと。思ってるだけよりドンドン言葉にして人に話してるうちに不思議といつしか自分への暗示となり、その目標に向かっていく流れが起こってくるもの。去年、レースに出たことの無い青年が「チャンピオン獲ります」って言い出し実際チャンピオン獲ったのを見て強く感じた。後輩に教えてもらうこともたくさんあるね。
発表したことの中で一部でも達成できれば「勝利」ですよ。

■余談
昔、矢沢永吉が50過ぎてもロックンロールをかっこよく歌いたい的な事を言ってた。この人、実行できてる!!御歳60歳。

世の中にはたくさんのテレビCMがあります。毎日何の気なしに見てることが大半だし、CMになるとチャンネルを変える人が多いでしょう。これらのCMを作成する意図は当然製品を売りたい訳だし結局企業の利益をあげることということで、制作するにはそれこそ色々な過程を経て世に出るのです。そんなCMにも好感度ランキングなるものがあります。

■2009年12月度ランキング
http://www.cmdb.jp/ranking/3000/200912_cmtop10_4.html
このリンクを見てもらうとソフトバンクがトップですね。

当然ランキングでトップに出るCMは、良く出来ているしお金も掛かってるでしょう。ただここにランキングされているCMが必ずしもみなさんの記憶に残っているの?といえば必ずしもそうじゃないことが多いでしょう。そしてそれぞれみなさんも自分の中の1位を持ってるんじゃないかなと。

ちなみに私が一番好きなCMは、競輪のCM。

競輪のレース(選手かな?)に、いろんな人の人生を重ねていくという表現なんだけれども、その「いろいろな人生」の切り取り方とそのインサイト(心理というのかな?)の表現がとても秀逸だと思っているのです。細かいところは是非動画を見てもらいたいので書かないけれども、最後の「勝利とは何だ?」とコピーにいつも考えさせられる。「自分にとっての勝利とは何なのか?」

お金をめちゃくちゃ稼ぐことなのか、平凡ながら幸せな家庭を築くことなのか、会社で出世することなのか?これらは今の自分から見た将来に対する言わばゴール的なことだし、もしかしたら日々の中で起こることに対するごく些細なことを乗り越えていくことも勝利と言えるのかも。

ただ、自分の中で「勝利とは何だ?」という気持ちをずっともって、それを探していくことが何かとても大事なことかなーと思っている私。

みなさんにとっての勝利とは何だ?と、問い掛けてみたい。

今回は前提(仮説)に基づいたうえでの本編です。


<前提>
人間は皆平等に髪の毛を作る素の量が決まっていて、それを生まれた時からどのペースで使うかによって途中で枯れてしまったり枯れなかったりするのかが決まる。例えるなら、それぞれがダムを持っています。そのダムに貯蓄している水の量は同じで、その水を人生の長さを鑑みバランス良く放流する的な考え方。
※この時点で意味不明な方はカズオRか大坂ア・ラ・モードへどうぞ。

<本編>
生まれた時は髪の毛ダム満タンです。ここから少しづつ放流という形で生やしていきます。人間は自分に甘い生き物だから、まだいっぱいあるじゃんということでバンバン放流して使いたくなります。とういうことは若いうちはフッサフサ。ここで更に調子に乗る思春期が訪れ、やれパーマやら脱色やらなんなら剃り込みやらとやりたい放題。つまりダム放流口にダメージを与え続けて当初の予定より多めに放流してしまうことに。やばい、予定より残りが少なくなってきた・・・。やがて思春期が終わり分別の付く大人になります。ただ時すでに遅く、中年に差しかかるころには深刻な水不足に!もうダムの貯蓄量は残り少ない!さあ大変ということでまずは取水制限をしましょう。これで少し延命できたけど放流する量は激減。途中育毛剤という恵みの雨を降らす努力はしてはみるが、結果空しくダムの底という名の頭皮が露になってしまいました。

この話の流れ、いわゆる「子役」あてはめてみると見事に一致する。
10歳にも満たない子供がふとしたきっかけで子役として大当たり。子供としての可愛さという刀を全開に振り回し人気はうなぎのぼりに。もう周囲はチヤホヤちやほや持ち上げまくり。そのまま調子に乗る時期が訪れ、やれ仕事に文句言ったり横柄な態度を取ったりとやりたい放題。やがて子供としての可愛さという刀が通用しない時期が訪れます。ただ時すでに遅く、子供としての可愛さオンリーで過ごしてきた子役はそれ以外にセールスポイントがなく仕事激減。さあ大変ということで急に芝居の勉強をしたり歌を歌ってみたりと芸風を変えてはみましょう。これで少しは延命できたけど需要は相変わらず激減中。途中最後の切り札とばかりにヌードを出しては見るが、結果空しく芸能界に居場所は無くなってしまいました。

おお、なんと見事なシンクロ具合。

で、結局何が言いたかったかというと人生を考えるときには長い目で見て考えようってこと。目の前の甘い蜜はどうしたって吸ってしまうものだし据膳食わぬは男の恥なんても言うけどね。髪の毛は若い時に少しだけ大事にケアをしてあげれば良かったし、子役の場合は初期段階から芸を身に付けてれば長い芸能生活が送れたかもしれない。70歳になった自分の為だけを考えるあまり今がまったくのスカスカで人生に彩りが無いっていうのも良くは無いけど、ほどほどにして先を見据えましょうと。

要は、大器晩成ってことね。

話の意味、分かった?

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